児童向けロボットプログラミング教室を手掛けるスタートアップ企業、夢見る(堺市)は全国でフランチャイズチェーン(FC)展開を加速する。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化されるのに備え、全国の学習塾を軸に契約先を増やす。19年度中に現在の約3.8倍の300校体制を目指す。

京都を中心に学習塾「成基学園」を26教室展開している成基(京都市)とFC契約を結んだ。18年春から2教室でプログラミング講座を始める予定だ。

 夢見るの「ロボ団」は幼稚園の年長(5歳児)から小中学生までを対象に、教育用ロボを使ってプログラミングを指導する。10月時点で直営教室を大阪で3校、東京で1校、FC契約で全国各地に75校展開し、生徒数は約1700人いる。

 「必修化を見据えてプログラミングを教育メニューに加えたい学習塾が増えている」(夢見るの重見彰則社長)ため、学習塾をメインのターゲットとして新規のFC契約先を開拓する。18年春に総教室数は約110校に増える予定だ。

 9月末にはベンチャーキャピタル(VC)2社から計6450万円を調達した。資金は主にFC契約先を研修したり、サポートしたりする人材の採用にあてる。現在12人の社員を早期に約20人まで増やす。

 12年に創業した夢見るの17年3月期の売上高は約1億円。18年3月期は2億円、20年3月期は7億5千万円を目指す。

「日本経済新聞電子版より抜粋」