すしレストラン大手の元気寿司は、東南アジアでフランチャイズチェーン(FC)店の展開を広げる。2017年度中にミャンマーに進出、1年以内にベトナムとマレーシアにも初めて出店する。

タッチパネルで注文し高速レーンで座席に届ける「回転しない寿司」で従来の回転ずしと違いを出し、海外の店舗網を166店(20日時点)から1年半で250店に増やすことをめざす。

ミャンマーでは8月に現地企業とFC契約を結んだ。ベトナムにはインドネシアの、マレーシアには香港の契約先がそれぞれ出店する。

元気寿司は中国や香港を中心にアジアで事業を展開してきた。さらにインドネシアで11店、シンガポールでも5店と東南アジアでも順調に店舗網を広げている。フィリピンでも5店目が今年度中に開業する予定だ。

現地企業の多くは「回転しない寿司」に魅力を感じてFC契約しているという。回転ずしは東南アジアでも一般的になりつつあるが、日本の店に比べると衛生管理などで課題がある例もある。

本社から社員を派遣するなどして品質管理を徹底する。高速レーンで握りたてを届けることで鮮度と目新しさをアピールして集客する。

同社は国内では152店を展開。200店をめざし東京近郊や西日本エリアに出店場所を広げている。

「日本経済新聞 電子版より抜粋」