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埼玉県を地盤とする中古ゴルフ用品販売のゴルフ・ドゥは、中古釣り具チェーン大手のタックルベリー(神奈川県藤沢市)と組み、タイに進出した。バンコク市などにあるタックルベリーの店舗でゴルフクラブの買い取り・販売を開始。国内のゴルフ市場が縮小するなか、現地のゴルファーへの知名度を高めて、アジアでの本格的な多店舗展開につなげる考えだ。

バンコク市やタイ南部にあるタックルベリーの3店で7月末からゴルフ・ドゥが卸したクラブの販売を始めた。ゴルフ・ドゥが海外に進出するのは初めてになる。

売り場が最も大きいバンコク市にあるシーナカリン店では約50平方メートルのスペースに400本以上のクラブが並ぶ。接客はタックルベリーの店員がするが、ゴルフ・ドゥのスタッフも定期的に訪れ価格設定など店舗運営で協力する。

交流のあったタックルベリーが2013年に進出したタイで順調な店舗運営を続けていたことから協力を依頼した。同社がクラブ売り場の開設やゴルフ・ドゥの看板の設置に応じた。まずは設備投資をせずに販売実績や認知度を高め直営店の出店につなげる戦略だ。

タックルベリーにとっても利点はある。釣り具とゴルフクラブはいずれもレジャー用品で顧客層が近く、同一店舗内で販売することで集客や売り上げ増が期待できる。ゴルフクラブはブランド品の偽物も多く出回っており、日本で実績のあるゴルフ・ドゥの信頼性を武器に、日本企業の駐在員らの需要の取り込みも狙う。

日本生産性本部のレジャー白書によると、16年にゴルフコースで1回以上プレーしたことのあるゴルフ参加人口は550万人。前年に比べ3割近く減った。若い世代を中心にゴルフ離れが進んでおり、ゴルフ用品の国内市場は縮小が避けられない情勢だ。

タイはリゾート地が多く、プロツアーも開かれるなど「東南アジア最大級のゴルフマーケット」(ゴルフ・ドゥの伊東龍也社長)。タックルベリーから海外での店舗運営ノウハウを吸収し、タイを足がかりにベトナムやカンボジアなどアジア各国への進出も検討する。

ゴルフ・ドゥは20年3月期までに、フランチャイズ(FC)加盟店を含め国内の店舗網を現在の78から100に増やす計画を掲げる。これに加え海外でも店舗を展開して事業の拡大をめざす。

「日本経済新聞 電子版より抜粋」

近年、大手フランチャイズ本部による海外進出が頻繁に行われています。
日本の市場拡大が見込みにくい状況で、購買意欲の旺盛な海外、特にアジア圏への進出が相次いでいます。